来年3月に開催されるWBC。侍ジャパンは史上最強の布陣が実現しそうだ。日本人メジャーリーガーの大谷翔平(エンゼルス)、ダルビッシュ有(パドレス)、鈴木誠也(カブス)が参戦の意向を続々表明した。
「ダルビッシュは山本由伸(オリックス)と並ぶエース格、鈴木は村上宗隆(ヤクルト)と共にポイントゲッターとして期待できる。注目されるのは大谷の起用法です。クリーンアップが予想されますが、打線を勢いづける1番打者で相手バッテリーにプレッシャーをかけるのも面白い。俊足で機動力も使えますしね。3人が入ることで、メンバー選考にも影響が出ると思います」
侍ジャパンは第1、2回大会と連覇を飾ったが、第3、4回大会はいずれも準決勝で敗退している。緻密な野球を遂行する「スモールベース」が特色だが、世界の頂点に立つためには個々のパワーとスピードも求められる。日本人メジャーリーガーだけでなく、NPB組も山本、村上、佐々木朗希(ロッテ)ら高い能力を備えた選手たちがそろっており、どのような戦いを繰り広げるか楽しみだ。
WBCのメンバーは28人。栗山英樹監督がどの選手を選ぶか頭を悩ませることになるだろう。メンバー入りの当落線上にいるのが、プロ野球界の中心軸だった「88年世代」だ。田中将大(楽天)、坂本勇人(巨人)、柳田悠岐(ソフトバンク)、秋山翔吾(広島)と国際大会でも活躍したタイトルホルダーたちがそろっているが、今年で34歳を迎えて全盛期に比べると陰りが見える。
田中は10月に自身のツイッターで、「来年開催されるWBCについて自分の気持ちをお話する機会がなかったので、ここで言わせていただきます。良い選手が沢山居ますし、なかなか簡単なことではないのは重々承知の上ですが、出場したいです!この気持ちを持ってオフシーズンのトレーニングにも取り組んでいきます」とWBC参加へ熱い思いを綴っている。