パックン式「リスク許容度」のチェックリスト(『パックン式 お金の育て方』より)パトリック・ハーラン著『賢く貯めて手堅く増やす パックン式 お金の育て方』※Amazonで本の詳細を見る
パックン式「リスク許容度」のチェックリスト(『パックン式 お金の育て方』より)
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■リスクとリターンをただしく比較しよう

 一方で、「儲けなくてもいいから、とにかく私は絶対に1円も損したくないです!」というリスク許容度低めの人は、お堅い債券や定期預金からやってみるのがいいでしょう。

 もしくは、(できるだけ働いて、死ぬまで節約する覚悟のもとで)投資をしないという選択肢を取るほうが幸せかもしれません。

 パッシブインカムは手に入らないとしても、毎日不安を抱えて過ごすよりは断然いいからね。

「私は1円も損するリスクは負わずに、投資でたくさん稼ぎたいです」と誰もが思うところですが、(僕のおじいちゃんの口癖を借りて言うと)それは「空が飛べる豚と一緒」で……不可能な話でしょう。

 長期投資、分散投資でリスクは下げられますが、投資にリスクはつきものです。

 そして、リスク(危険性)とリターン(利率)は比例するものだから、パッシブインカムを増やしたいなら、多少のリスクは取る必要があります。

 たとえば、「お金は全部、普通預金にする」という選択肢を考えましょうね。

 銀行の預金は元本が保証されているので、預けたお金が消える可能性はほぼゼロです。だけど、普通預金の平均的な利息は0.001%前後しかありません。

 つまり、100万円の預金に対して、1年で10円しか稼げないわけです。

 これが、極端なローリスク・ローリターンです。

 で(片手にマティーニ、片手に大粒のダイヤリングをつけ、タキシード姿で)ルーレットの赤に100万円をかけておくと、一瞬で100万円が稼げる!

 その代わり、そのお金が一瞬で消える可能性も50%以上ありますよ。

 もちろん、お金が消えると、大粒のダイヤも消えてしまうのはお忘れなく……。

 これが極端なハイリスク・ハイリターン。そして、そもそも投資ではなく、これはギャンブルだね。

 ちなみに、僕がおすすめする「投資」は、ミディアムリスク・ミディアムリターンです。

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