「NISA」や「iDeCo」など投資関連の情報を耳にする機会が増えた昨今ですが、いつも聞くのは「良い話」ばかり。でも「投資にリスクはつきもの」とハーバード大学卒で投資歴25年以上のパトリック・ハーラン(パックン)は本音を語ります。投資で大やけどしないためのパックン式のチェックリストも大公開! いまさら聞けない「お金の基本」までしっかりカバーした、パックン初のお金の本『パックン式 お金の育て方』から一部を抜粋・再編してお届けします。
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■「投資のリスク」にはどう備える?
投資をするうえで知っておきたい2つの要素として、「投資はギャンブルと違う」「長期投資と分散投資でリスクを抑えられる」というものがありました。
ここでちょっと考えてもらいたいのが、あなたの「リスク許容度」についてです。
リスク許容度とは、自分が負えるリスクの限界のことです。
ただしあらかじめ言っておきますが、「あなたのリスク許容度はこうです!」という一律の答えはありません。
これに関しては、自分の感覚で考えなくてはいけません。
でも実は、みなさんが「リスク許容度」をチェックするためのリストが存在します。それが下記です。
Q1.今、どのくらいの資産がありますか?
Q2.収入はどのくらいですか?
Q3.資産はいつ使いたいですか?
Q4.住宅ローンなどの借金はどのくらいありますか?
Q5.扶養家族はたくさんいますか?
Q6.健康状態は良好ですか?
この6つをチェックすれば、投資でどれほどのリスクを負えるかを、誰でも感覚的につかむことができると思っています。
たとえば、若くて健康で、安定した収入があるなら、リスク許容度は高めです。結構なリスクを取って、投資を行ってもいいかもしれません。
そういう人には、手持ちのほとんどの余剰資金を投資に回すことを勧めます。
そのような方は、「短期的なリスクなら負える。頑張ろう!」というマインドを持ちつつ、長期投資で不労所得(パッシブインカム)を増やすのが合理的でしょう。