単利と複利の違い(『パックン式 お金の育て方』より)パトリック・ハーラン著『賢く貯めて手堅く増やす パックン式 お金の育て方』※Amazonで本の詳細を見る
単利と複利の違い(『パックン式 お金の育て方』より)
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■実際に計算して、複利を理解しよう!

 複利を理解するには、実際に計算してみるのが一番です。

 さきほどの「単利」と同じ元本、年利、投資期間だと想定しましょう。

 両者の違いは、利息に利息が付くかどうか、だけです。実際に以下のようになります。

 1年目の利益は、100万円×10%=10万円です。これは単利の場合と変わりません。

 違いが出てくるのは2年目からです。

 2年目の利益は、もともとの100万円に、1年目の利益を足した110万円×10%=11万円になります。

 3年目の利益は、もともとの100万円に、1~2年目の利益を足した121万円×10%=12.1万円です。

 どうですか? 同じ10%の利益率なのに、1年目よりも2年目、2年目よりも3年目のほうが高い利益が出ていますよね。

 このパターンを繰り返すと、年々利益が増えていきます。

 こうやって比べてみると、単利よりも複利のほうが絶対にいいですよね。

 投資期間が10年、20年……と長くなればなるほど、単利と複利の利益の差は、高尾山とエベレストぐらい変わってきます!

■複利と「72の法則」でさらにお金に強くなろう!

 10%の複利で計算すると、100万円が倍になるまでに7.2年かかると話しました。すごく複雑な計算をしていると思うかもしれないけれど、実はとっても簡単です。

 次の計算式を使えば、おうちにある電卓やスマホで簡単に計算できます。

 72÷利益率=倍増する年数

 これが投資の世界で有名な「72の法則」です。

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「72の法則」っていったい!?