連日、記録的に早い大雪となっている北海道では、今日(9日)もこの時期としては記録的な雪になりました。上川地方の名寄市では自転車が埋もれそうなほどの雪が積もり、住民の方々もいつになく早い雪かきに追われていました。

9日日中の名寄市
9日日中の名寄市

11月上旬としては記録的な積雪

今日の北海道はオホーツク海に進んだ低気圧が発達した影響で冬型の気圧配置が強まり、日本海側を中心に雪の量も多くなりました。
各地で記録的に雪が積もり、午後8時の積雪は名寄で33センチ、後志地方の倶知安では34センチを観測。11月上旬に30センチ以上の積雪となるのは、名寄で21年ぶり、倶知安では25年ぶりとなります。
函館でも最大14センチの積雪となり、この時期としては25年ぶりに10センチ以上の積雪となるなど、北海道としても早すぎる大雪になっています。

沿岸中心にふぶきも

また、冬型の気圧配置が強まった影響で風も強まり、沿岸を中心に10メートル以上の風を観測しています。宗谷岬や襟裳岬では瞬間的に30メートルを超える暴風にもなりました。
雪に強風を伴った所ではふぶきとなり、視界が白くなる時間もあるなど、早くも車の運転などには冬の備えと心構えが必要になっています。

9日日中の名寄市
9日日中の名寄市

あすにかけて引き続き警戒を

午後9時過ぎに、石狩市に出ていた暴風警報は解除となりましたが、引き続き留萌地方には暴風雪警報、網走・根室地方には暴風と波浪警報が発表されています。
留萌地方は明日(10日)の明け方にかけて、網走・根室地方は明日未明から昼前にかけて警戒が必要です。
また、これから明日にかけて、今日大雪となった所でさらに雪が降り、最大30センチ前後の雪となる恐れもあります。
特に積雪が多くなっている地域は、天気が落ち着いた後も、積雪による交通障害に注意が必要です。