盗塁はセイバーメトリクス的にはハイリスクな作戦と言われて近年は敬遠されることが多いが、2019年に行われたプレミア12では周東の足が大きな武器となっており、短期決戦や1点が欲しい場面で威力を発揮することも多い。来年は3月にWBCが行われ、そこでまた効果的な盗塁が決まれば、シーズンでもその価値が見直される可能性は十分にあるはずだ。そういう意味でもここで挙げた選手たちの見せるスピードにぜひ注目してもらいたい。(文・西尾典文)
●プロフィール
西尾典文1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。