ぼくはそれって、結果、邦子さんで助かっているということだと思う。
あと、意外とみんな言わないが、邦子さんのコメントって短く、まとまっていて、コメント力がすごく強い。切りどころが潔いというか。さすが、過去、沢山の番組をやってきた人だなと思う。
と、色々書いたが、邦子さんの審査のことで、終わってからもここまで盛り上がるわけだから、結果、僕は番組として大成功だと思うし、M-1を作っているチームは、この盛り上がりを狙っていたところも絶対あるはず。だから、結局、出場者、審査員はもちろんだが、M-1グランプリというものを、ルーティーンに見せず、作り手側として出来る最大限のことをやろうとしているこのスタッフ側のチームの努力がとてつもなくすごいなと思うわけです。強いソフトがあると、そこにあぐらをかきがちな人が多い中、このチームはそうではない。
だから、M-1は年々、国民的行事になっていくのだろう。素晴らしいです。
個人的には来年も絶対、邦子さんには審査員やってほしいな。
■鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)、長編小説『僕の種がない』(幻冬舎)が好評発売中。漫画原作も多数で、ラブホラー漫画「お化けと風鈴」は、毎週金曜更新で自身のインスタグラムで公開、またLINE漫画でも連載中。「インフル怨サー。 ~顔を焼かれた私が復讐を誓った日~」は各種主要電子書店で販売中。コミック「ティラノ部長」(マガジンマウス)が発売中。