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 全国の47都道府県には、その地域ごとに独特の文化、風習があり、同じ日本に住んでいても実は知らないことが多いもの。そこで「あした話したくなる すごすぎる47都道府県」(朝日新聞出版)より、各都道府県ごとに、思わず人に話したくなるおもしろエピソードを紹介。今回は「青森県」のお話。

 りんごの生産量が、日本一の青森県。雪の多い津軽平野で、りんごがたくさん作くられています。その津軽平野にある板柳町には、「りんごまるかじり条例」という決まりがあります。といっても、この町では、絶対にりんごを切って食べちゃダメ!……というわけではありません。丸かじりできるほど安全なりんごを作り、りんごの丸かじりを多くの人にすすめるという内容です。「安全に食べられるりんご」をアピールすることで、より多くの人々にりんごをおいしく食たべてもらい、健康になってもらおうというねらいがあるそうです。 

■地獄のような景色の恐山では死者の声が聞こえる?

 青森県の北にある恐山は、噴火による石や岩だらけの地獄のような景色が広がります。

 そのため、古くから「死者に会える」場所として知られています。

 この恐山には年に2回、イタコとよばれる女性がやってきて、死者の魂をよび寄せて、その言葉をしゃべる「口寄せ」を行おこないます。

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