北海道の利尻島では、昨夜から断続的に雨が降り続いたため、土壌雨量指数がかなり高くなり、50年に一度の記録的な大雨となっています。

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約半日で9月1か月分相当の大雨

北海道の利尻島では、昨夜から断続的に雨が降り続いたため、土壌雨量指数がかなり高くなり、50年に一度の記録的な大雨となっています。
利尻町沓形(りしりちょう くつがた)では、きのう5日(月)午後9時からきょう6日(火)午前11時までの雨量が122.5ミリとなり、たった1日足らずで、9月1か月分の平年の降水量を超えました。その他、宗谷岬や稚内、本泊でも半日で約1月分相当の大雨が降っています。
このあともまだ夕方にかけて、局地的に非常に激しい雨が降る見込みです。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。竜巻などの激しい突風や落雷、ひょうなどにも注意が必要です。

土壌雨量指数とは

土壌雨量指数とは、降った雨が土壌にどれだけ貯まっているかを雨量データから、指数化したものです。地表面を5km四方の格子(メッシュ)に分けて、それぞれの格子で計算します。大雨によって発生する土石流・がけ崩れなどの土砂災害は、土壌中の水分量が多いほど発生の可能性が高く、何日も前に降った雨が影響している場合もあります。土壌雨量指数そのものが同じ値であっても、土砂災害発生の危険度の高まりは地形や地勢等の影響で地域によって異なるため、これらの発表基準も地域によって異なっています。

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