制作/REGION、朝日新聞出版メディアプロデュース部ブランドスタジオ 企画/AERA dot. AD セクション
カラフルな街並みが美しい旧市街
●ヴロツワフMAP
旧市庁舎の地下には、ビアレストラン「ピヴニツァ・シフィニツカ」がある。13世紀から続く歴史あるビアセラーで、ゲーテやショパンも訪れたことがあるという逸話でも有名だ。ピヴニツァ・シフィニツカでは、自家製ビールと、伝統的なポーランド料理や現代のポーランド料理、世界各国の料理を楽しむことができる。歴史を感じさせる空間で、おいしい料理とビールを味わいながら、中世ヨーロッパの旅を体感してみてはいかがだろうか。その他の見どころは以下の通り。
大道芸などさまざまな催しがある旧市街広場
ゴシックとルネサンスの美の調和がみごとな旧市庁舎(左)
「ピヴニツァ・シフィドニツカ」にあるプレート(左)には訪れた著名人の名前が刻まれている
動物の銅像が目印
一部は大学博物館として公開されている
設立時は現在のウクライナのリヴィウにあった
ヴロツワフのどこからでも見えるふたつの尖塔
巨大なコンクリートドームで、約6000人を収容可能
ヴロツワフの街を歩いていると街中に小人の像があることに気がつく。寝っ転がっていたり、おしゃべりをしていたり、歌を歌っていたり、ギターを弾いていたり、さまざまな表情を見せてくれる。
小人のお父さん像
この小人たちは何か?
かつて、いたずら好きのゴブリンがヴロツワフ市に現れ、市民を困らせていた。いたずらざんまいの日々、市民たちは小人たちに助けを求めたという。その小人たちがヴロツワフの街を守っているのだそうだ。しかし、これはあくまでも伝説。ヴロツワフが小人たちの街になったのは、1980年代にさかのぼる。当時ポーランドは共産主義体制だったが、反体制派の人々はユーモアを交えて体制を批判していた。その方法の一つが、小人を使った風刺活動だった。街中に小人の落書きや像を設置し、社会風刺や政治批判を行った。これが市民の共感を呼び、ヴロツワフは小人像で埋め尽くされるようになった。民主化後の2001年、この活動の記念として「小人のお父さん」像が設置された。これをきっかけに、ヴロツワフ市は小人像の設置を公認。現在では個人でも設置が可能となり、その数は年々増え続けているという。2024年現在では、その数は約800体あると言われている。小人たちは、ヴロツワフの自由と民主主義の象徴として、今日も人々を楽しませ続けている。観光案内所やホテルなどで小人マップも売られているので、小人を探してみてはいかがだろう。
さまざまな表情を見せてくれる小人たち
ヴロツワフからポーランド国鉄PKP Intercityで約3時間。ポーランド第3の都市、ウッチは、歴史と現代が見事に融合した街。かつて「ポーランドのマンチェスター」と呼ばれ、繊維産業で栄えたその面影は、レンガ造りの歴史的建造物や活気あふれる工場街跡に今もなお息づいている。アール・ヌーヴォー様式の美しい建物が立ち並ぶピョトルコフスカ通りを散策すれば、まるで19世紀のヨーロッパにタイムスリップしたような気分を味わえる。また、マヌファクトゥーラという巨大なショッピングセンターは、かつての工場を再利用したもので、ショッピングとエンターテインメントを同時に楽しめる。
上 観光客でにぎわうマヌファクトゥーラ
下 さまざまなお店が軒を連ねるピョトルコフスカ通り
16〜17世紀、宗教改革によってヨーロッパはカトリックとプロテスタントに分かれ、激しい対立が生まれた。この混乱の中で、シロンスク地方はカトリックであるハプスブルク家の支配下に入り、プロテスタントの人々は信仰の場を失いかけた。しかし、スウェーデンの介入もあり、ハプスブルク家はプロテスタント系住民たちに教会建設を許可。これが、ヤヴォル、シフィドニツァ、グウォグフに建てられた「平和教会」である。グウォグフは1758年に火災で焼失、ヤヴォルとシフィドニツァは2001年にユネスコの世界遺産に登録された。平和教会の建設には、厳しい条件が課せられた。市壁の外側、1年以内の完成、耐久性の低い建材の使用など、プロテスタントを監視し、教会を弱体化させるための条件だった。しかし、このような状況下で建てられた平和教会は、木造建築の技術的にも非常に高いレベルを誇っている。ゴシック様式の要素を取り入れつつも、プロテスタントらしい質素な造りであり、当時の木造建築技術の粋を集めた傑作と言える。
上 絢爛豪華な内装(シフィドニツァ平和教会)
下 木と粘土だけで建造された(ヤヴォル平和教会)
ポーランド航空のビジネスラウンジは、ワルシャワ・ショパン空港に「ポロネーズ」(シェンゲンエリア内)と「マズルカ」(非シェンゲンエリア)の2種類があり、ビジネスクラス利用者やMiles & Moreマイレージプログラムの上級会員などが利用できる。ポロネーズは快適な空間でフライト前の時間を過ごせる落ち着いた雰囲気、マズルカは空港のエプロンを一望できる開放的な空間が特徴だ。両ラウンジとも、受け付けでの登録が必要で、プレミアムエコノミークラス利用者も追加料金を支払えば利用できる。詳細な利用条件や営業時間は、LOTの公式サイト(lot.com)で。
上 落ち着いた雰囲気のポロネーズ
下 エプロンを一望できるマズルカ
提供:ポーランド政府観光局