ちなみにiDeCoについては、投資信託のほかに定期預金や保険でも使えます。
でも、大きなリターンが期待できるので、株式の投資信託を選んだほうがいいと思います。預金にはほぼ金利がつかないなら、非課税にするメリットがないからね。
そうそう! つみたてNISAもiDeCoも税金の制度だけど、税務署に行っても手続きはできませんよ。証券会社で手続きをするから、間違えないでください。
もちろん、税務署にはいつでも顔を出してご挨拶をしてもいいですけど。
■「つみたてNISA」と「iDeCo」の違いって何?
そして、つみたてNISAとiDeCoは、投資できる金額に上限があります。
だから、投資資金に余裕がある人は、どちらも使うと効果的です。
ただそこまで投資資金がない人は、とりあえずどちらか片方からやってみましょう。
このとき、「どっちを使えばいいの?」と迷うと思うので、制度の違いを簡単に説明しておきたいと思います。投資の運用益が非課税になるのはどちらも同じです。
でも、それぞれメリット・デメリットがあるので、簡単に押さえておきましょう。
つみたてNISA
メリット:投資した後、自由に解約できる
デメリット:投資額が控除にならない 1990年代後半のことでしたが、今でも忘れられません。
iDeCo
メリット:投資額が全額控除になる
デメリット:投資すると原則60歳になるまで解約できない
iDeCoの掛け金(投資額のこと)は、全額が控除になります。
たとえば、毎月1万円の掛け金を払ったら、年間12万円分の控除が増える。つまり、所得から12万円分を引いて、所得税が計算されます。
だから、掛け金を払った分だけ、毎年の税金が少なくなるのです。その節税の額も投資できるから、老後計算機にかけるとわかるように、かなり大きな恩恵になります。
一方、つみたてNISAの場合、投資額が控除になりません。投資額を増やしても、毎年の税金が減ることはありません。