写真=小黒冴夏
写真=小黒冴夏

 女性の返事は「いいよ」だった。

「それで、2人で石川県に住んだのです。でも、私の仕事の拠点は相変わらず東京で。石川と東京を往復していましたが、やがて限界が来て、東京にも家を借りた。彼女も石川県から東京に出て来てくれて2人で暮らしていたんです。それから彼女が働き初めて、ある日『もう好きじゃないから』と言い残し、フッといなくなってしまったのです」

 結局、結婚生活は2年半くらいだった。不思議なのは、どの結婚も3年ほどで終わりを迎えていること。なぜなのか、聞いてみた。

「周期があってね、3年くらいたつと、僕がふられちゃったりするんですよね。何かが私に足りないんでしょうね……」

 女性とはどういう存在ですかと聞くと、彼はこう答えた。

「私はちょっとマザコン気質なところがあるので、女性に頼りたくなる、すがりたくなる。神様みたいな存在ですね」

 父の石田純一は「3度結婚し、子どもは5人いますね」と壱成。現在の石田の妻はプロ野球チーム西武ライオンズ元監督・東尾修氏の長女で元プロゴルファーの理子さん。壱成も華麗なる一族のメンバーだが、その生い立ちは少し変わっていた。後編では、壱成の親子関係と芸能界で起こしたある事件の真相に迫った。(AERAdot.編集部 上田耕司)

>>【後編:いしだ壱成が語る芸能界と親子関係 「何の『ごめん』だったのか」思い出す松原千明の手紙 】に続く

写真=小黒冴夏
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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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