ブチギレ氏原(撮影/写真映像部・東川哲也)
ブチギレ氏原(撮影/写真映像部・東川哲也)

――キレ芸とは少し違いますが、昨年末の「M‐1グランプリ」で「ウエストランド」が優勝しました。悪口漫才は是か非かみたいな論争にもなりました。

氏原 自分は悪口とか誹謗(ひぼう)中傷というよりは、めちゃくちゃ面白い「あるある」なんだろうなと思って見ていました。でも確かに、最近のコンプライアンスが厳しくなってきた中で優勝したのはすごいなという気持ちはあります。

――ウエストランドのような漫才が賞レースで優勝できるのであれば、ネットで大ブレークしたご自身が、再び漫才で頂点を目指そうという気持ちにはなりませんでしたか?

氏原 いや、これははっきり言っておきますが、そこまでの才能がないです。漫才で優勝するって、よっぽどですからね。自分が目指すなんて言えるレベルじゃないと思います。

――では、現実的に今後の新たな展開を教えてください。

氏原 YouTubeでやっている「来たコメント全てにキレる生配信」の有観客ライブバージョンで、最終的に日本武道館に行けたらと思いますね。あとはラップも好きなので、曲も出していきたいです。

――今回の取材は、パチンコの新機種「P真・北斗無双 第4章」(サミー)の導入を記念した配信番組にお邪魔させていただきましたが、「北斗の拳」に何か特別な思いはありますか?

氏原 いや、ウチはめちゃくちゃ真面目な家庭で育って、アニメとか漫画を一切見せてもらえなかったので、そもそもわからないんですよ。

――では、パチンコは?

氏原 言わずもがなでしょう(笑)。ですけど、家を出たあとは一時期、死ぬほどやってる時はありました。相方とず~とやってました。特に「初代北斗無双」はよく打っていたので、思い入れは強いです。

――長年疎遠だったというご家族ともブレーク後に再会したそうで。

氏原 そうですね。母親とちょっとゴタついちゃって、ずっと家族とは会っていなかったので、上の姉と双子の姉の結婚式にも出てなかったんですけど、ちょっと余裕ができたのでわれに返ったというか(笑)。思い返せば、幼少期に母親から理詰めで来られて、それに対抗していたことで、今に生きる返しのスピードを身に付けたのかもしれません。

――それは何よりです。本日はありがとうございました。

氏原 最後までキレなくて、すいません(笑)。

(聞き手/立花茂)

※本編の最後に<ブチギレ氏原のスペシャルインタビュー動画>があります。ぜひご覧ください。

●ブチギレ氏原 1988年4月8日、静岡県出身。O型。高校の同級生であるサカモトとお笑いコンビ「ゴンゴール」として活動。「ブチギレ配信」がTiKTokでバズり、一躍SNSの有名人に。22年9月のYouTube配信時、スパチャのデイリーランキング世界1位獲得(非公式)、同年度の年間ランキング世界5位(非公式)。「アッコにおまかせ」(TBS系)や「水曜日のダウンタウン」(TBS系)などのテレビ番組にも出演。

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