「キレ芸」でブレークしたブチギレ氏原(撮影/写真映像部・東川哲也)
「キレ芸」でブレークしたブチギレ氏原(撮影/写真映像部・東川哲也)
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 昭和のヤンキーのような風貌で、とにかく“ブチギレる”ことで笑いを取る異色の芸人がいる。その名も、ブチギレ氏原(34)。SNSにアップした動画「来たコメント全てにキレる生配信」などが話題となり、若者を中心に一気にブレーク。昨年9月にはYouTube生配信のスーパーチャット(=投げ銭)でデイリーランキング世界1位という偉業も成し遂げた。今、最も注目されるYouTuberでTikTokerだ。長い潜伏期間から抜け出し、大人気の芸人YouTuberとなるまでの苦悩とサクセスストーリーを本人にブチまけてもらった。

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*  *  *
――昨年から見事なブレークを果たしていますが、実感はありますか?

ブチギレ氏原(以下、氏原) 最近は「ちょっとモテるな」って(笑)。世の中の認知度は変わってきましたね。

――収入面も劇的に変化したと思います。世界で一番投げ銭を受け取った日は、100万円近くになったとか。

氏原 そんな露骨に金額言わなくても(笑)。まあ、実際に変わりましたよ。以前は月収3000円でしたからね。ホテルのバイトをしなければ食えなかったけど、それもやらなくて済むようになったわけですから。

――それまではコンビ芸人「ゴンゴール」として活動していました。ピンで配信に活動の場を移し、「ブチギレ」という芸風で勝負に出たきっかけは?

氏原 2年ぐらい前から、コロナの影響でライブもできなくなっていましたし、自分も30歳を過ぎていたので、ちょっと諦めかけていました。そんな時、最後に(チャレンジとして)とTikTokとYouTubeをやろうと思ったのがきっかけです。バズらせるために勉強していく中で、武器になるものを2つ見つけて掛け合わせようと思ったんです。その1つはお笑い。もう1つが「キレ」だと思ったんです。その当時、同世代の中で自分が一番キレてて、それには自信があった。プライベートでの経験値があったんですね。

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立花茂

立花茂

東京都出身。大学を卒業後、スポーツ紙の芸能記者として活躍。その後、週刊誌や月刊誌、ニュースサイトなどでも記事を執筆。得意ジャンルは芸能だが、取材対象はアニメ、競馬、プロレスなど多岐に及ぶ。最近はweb3.0にも興味あり。

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