四国はまもなく台風11号の暴風域に入る見込み。四国はあすの明け方にかけてトラックが横転するほどの猛烈な風の吹く恐れ。そのほかの西日本や東海も広く非常に強い風が吹くでしょう。

四国に迫る台風11号(16日12時)
四国に迫る台風11号(16日12時)
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あすにかけて長い時間、暴風が吹き荒れる

大型で強い台風11号は、午後1時現在、四国沖を北上しています。四国はまもなく暴風域に入るとみられます。四国は、あすの明け方にかけて、道路標識が傾いたり、トラックが横転したりするほどの猛烈な風が吹く恐れがあります。看板が落下したり、物が飛んできたりと、屋外での活動は極めて危険です。台風の速度が20キロと遅いため、あすにかけて長い時間にわたって暴風が続く恐れがあります。
また、台風の北上に伴って、四国のほか、大分など九州の一部、中国地方、和歌山や大阪など近畿の一部も暴風域に入る可能性があります。あすにかけて西日本と東海では、何かにつかまっていないと立っていられないほどの非常に強い風が吹き、猛烈な風の吹く所もあるでしょう。車は通常の速度で運転するのは困難になるほどです。不用不急の外出は控えましょう。

台風11号の予想経路図(16日午後1時現在)
台風11号の予想経路図(16日午後1時現在)

広い範囲で風、波、雨の影響が長引く

台風からやや離れた関東なども注意が必要です。強風域の範囲は東側に広くなっています。風の強さは一定ではなく、強弱がありますので、比較的風が弱いと感じているときでも、急に強まることがあるため、油断できません。台風の接近時は、不意に強い風にあおられて転倒したり、扉が急に閉まって指などを挟まれたりするケースが多くなります。高速道路や風の影響を受けやすい道路では横風に十分注意し、制限速度を守って走るようにしてください。竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。
日直予報士で繰り返しお伝えしていますが、台風11号の特徴は「大型で勢力が強く、動きが遅い」ことです。このため広い範囲で強い風や雨、高い波の影響が長く続く恐れがあります。また、大潮の時期にあたり、潮位が高くなっています。高潮にも警戒が必要です。今後も最新の台風情報、気象情報を確認し、自治体の発表する情報にも注意してください。