●松井裕樹(楽天)通算200セーブ
山崎康晃(DeNA)が22年に最年少の29歳で達成したが、もっとすごい投手が現れそうだ。松井は達成まで残り3に迫っている。2年目からストッパーの座につき、プロ通算(入団から9年)で30セーブ以上を5度、昨年も32セーブで2度目の「最多セーブ」のタイトルを獲得している。通算407セーブの岩瀬仁紀(中日)が27歳のシーズンのときは通算2セーブだったことを考えると、松井はどこまで数字を伸ばすか興味深い。
●中村奨吾(ロッテ)通算100死球
中村は18年に22死球で「死球王」になった経験がある。中村はプロ8年で通算78死球。かつてロッテに在籍した井口資仁が10年に14個、12年に16個で「死球王」になっている。ロッテは引きつけて打つ選手が多いのか、鈴木大地(現・楽天)も17年に18個で「死球王」だった。中村は15年に入団し、井口や鈴木と一緒にプレーしている。
●宮西尚生(日本ハム)通算400ホールド
22年に達成すると思いきや、左ひじのクリーニング手術などの影響もあって7ホールドに終わった。入団以来続いていた「シーズン50試合登板」も連続14年で止まってしまった。19年に55試合登板44ホールドポイントで「最優秀中継ぎ」のタイトルを獲得しているだけに、残り20ホールドは実力的には十分達成可能だろう。だが、38歳を迎えるということと、20年以降21、15、7とホールド数が激減していることが気がかりだ。通算ホールド数の史上2位は山口鉄也(巨人)の273。3位は浅尾拓也(中日)の200。宮西は前人未到の記録に挑戦する。
【セ・リーグ】
●山田哲人(ヤクルト)チーム内で通算300本塁打&200盗塁は初
通算300本塁打まで残り29本の山田。ヤクルトは歴史的に日本人の大砲が少なく、ヤクルト・巨人・阪神で4番を打った広沢克実が通算306本塁打(3球団合計)、池山隆寛が304本塁打だ。また、盗塁王を3度獲得している山田は通算200盗塁まで残り10。近年のヤクルトでは飯田哲也が通算230盗塁、青木宣親が通算173盗塁、福地寿樹が通算129盗塁(いずれも他球団での記録は含まない)。山田が「ダブル達成」となればチーム初となる。