●DeNAチーム25年ぶり優勝
オリックスとヤクルトが2年連続最下位から2年連続リーグ優勝を果たした。広島は1991年以来、25年ぶり優勝の2016年からリーグ3連覇を達成。これにより12球団でもっとも優勝から遠ざかるのは、1998年以来、24年間優勝がないDeNAになった。2022年は19年以来の2位に浮上したDeNA。投手陣では先発の今永昇太、抑えの山崎康晃、攻撃陣では牧秀悟を中心に戦力が整ってきている。今季は四半世紀ぶりの優勝の美酒に酔いたいところだ。他方、新監督・岡田彰布を迎えた阪神、同じく吉井理人を迎えたロッテも、それぞれ05年以来となる18年ぶりの優勝をめざす。
●青柳晃洋(阪神)3年連続最多勝
青柳が2リーグ分立後、3人目の「3年連続最多勝」に挑戦する。過去、野茂英雄(近鉄)が1990~93年(4年連続)、松坂大輔(西武ほか)が99年~2001年に達成している。とはいえ、21、22年の青柳の13勝での最多勝は、14年のメッセンジャー(阪神)と山井大介(中日)に並ぶリーグ史上最少勝利数でのタイトルだった。山本由伸(オリックス)も「3年連続」(21年18勝、22年15勝)を狙う。
坂本が通算450二塁打まで残り34本に迫っている。不調だった22年は14本だった。史上1位は立浪和義(中日)の通算487本で、2位の福本豊(阪急)が通算449本。二塁打は、一塁ランナーを進塁させるための送りバントによる1アウトを献上や、盗塁でアウトになるリスクがない。自ら得点圏に侵入する意味でも価値が高い。坂本は通算266本塁打もマークしているが、「中距離ヒッター」にとって意義のある記録なのだ。
●菊池涼介(広島)、今宮健太(ソフトバンク)通算350犠打
菊池が入団した12年のセ・リーグの合計犠打数は839個で、22年は621個。個人では、01年の宮本慎也(ヤクルト)が67個、1991年の川相昌弘(巨人)が66個。菊池は通算350犠打まで残り22個(昨年32個)に迫っているが、「送りバント」という作戦は減る風潮にある。過去3人の達成者は、川相が通算533犠打、平野謙(西武ほか)が通算451犠打、宮本が通算408犠打だ。現役では今宮もあと4個で350犠打に到達する。
●大島洋平(中日)通算2000安打
大島が残り115安打で通算2000安打(過去54人達成)の大台に到達する。2022年に137安打を放っているので、ケガさえなければ達成の可能性は高い。大学から社会人を経てプロ入りした選手の達成は古田敦也、宮本慎也(いずれもヤクルト)、和田一浩(中日ほか)に次ぐ4人目となる。その意味でも意義深い。
(新條雅紀)