山崎弘也(47)と柴田英嗣(47)によるお笑いコンビ・アンタッチャブルの快進撃がすさまじい。今年で結成30年目を迎え、4月からゴールデンタイムで初の冠番組をスタートさせる。2010年に柴田が女性トラブルを起こしたことが原因で休業となり、19年11月までコンビ活動を停止していたが、満を持してのゴールデン進出となる。紆余(うよ)曲折あった彼らが、なぜ今、ゴールデンでレギュラー番組を持つまでになったのか。
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お笑い業界に詳しい放送作家はこう語る。
「アンタッチャブルはザキヤマさん(山崎)のブルドーザーのような笑いの取り方がクローズアップされがちですが、ツッコミの柴田さんのMC力やワードセンスもすごい。04年に結成10年で『M-1グランプリ』を制し、バラエティーでも対応力の高さを見せつけました。しかし、コンビ活動を休止したことでピンで活動したザキヤマさんは、どの番組でもとにかくしゃべり続けて、力技で笑いを取り続けるというバラエティーモンスターになっていきました」
19年、ようやく“みそぎ”が済んだのか、山崎が信頼を寄せるくりぃむしちゅー・有田哲平の計らいで「全力! 脱力タイムズ」(フジテレビ系)でコンビが復活。柴田さんがダマされるドッキリというかたちだったが、SNS上では視聴者の感動の声であふれかえった。
「あの伝説の『約10年ぶりのコンビ復活』から3年以上がたち、コンビでのバラエティー出演や特番MCもコンスタントに重ねられるようになりました。その結果、2人のコンビ芸も再評価されたことでゴールデン初のレギュラー番組となったわけです。柴田さんがうれしすぎてラジオ番組でフライング気味に明かしていましたが、タイトルは『アンタッチャブルTV』(フジテレビ系)。以前、『パンドラTV』というタイトルで特番をやっていた、その流れを組む番組だそうです。また、4月からは新たにレギュラー番組が3つ始まることも明かしていました。結成30年目にしての大ブレークは、過去のお笑い界でもなかなかない珍事です」