「チームワーク」を重視するのは日本企業だけではない(※写真はイメージです。本文とは関係ありません)写真:Promo_Link / iStock / Getty Images Plus
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 2024年に卒業する学生の就職活動が本格化している。コロナ禍が区切りを迎えた今、企業はどんな学生を求めているのか。就活で失敗しないためのコツを、Googleの元新卒採用責任者である草深生馬氏が著した『チームワーカー Googleで学んだ最速で成長できる行動原則』から一部を抜粋・加筆して紹介する。

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■成功したか失敗したかはあまり重要ではない

 採用面接で「チームワークの大切さを感じた経験はありますか」「チームワークで苦労した経験はありますか」といった質問をされたら、どんなふうに答えたらいいでしょうか。

 失敗した経験か、うまくいった経験かの違いは、あまり重要ではありません。大事なのは、「その経験からどういう学びを得たのか」というところを必ず伝えるようにすることです。そうすれば、採用側は安心感をもって話を聞くことができます。

「いや、僕は誰とでもうまくやってきたので、チームワークを意識したことがありません」などと答える人は、下手すると落とされます。絶対そんなことはないだろうと不信感をもつからです。

 また、経験をアピールしなければと、「◯◯グループのリーダーでした」「◯◯部の部長でした」「◯◯大会の実行委員長でした」などと事実だけを並べて、それで「チームワークの大切さを感じました」「チームワークで苦労しました」という一言で終わるケースが少なくありません。これは非常にもったいないと思います。

 ちなみに、「いったい何人の副部長がこの世にいるんだ」と、新卒採用の時期には、人事部の同僚とよく笑っていました。要は、履歴書で自分の肩書きを「盛る」ときに、部長と書くとやりすぎだなという感覚から、副部長やサブリーダーなどの肩書きを盛った人が大量に出現するということです。何千もの応募書類を一気にチェックしていると、非常によく目に留まります。

■採用面接で必ず伝えるべきこと

 何かのリーダー経験を新卒採用の要件にしている企業であれば、もちろんそのことを書いたほうがいいですが、そんな企業ばかりではないでしょう。

 採用側は、あくまでもチームワークに関連する経験が聞きたいわけです。別にリーダーじゃなくてもチームに貢献した経験、あるいは貢献できなかった経験は何かしらあるのではないでしょうか。

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