正月にかけて寒波が到来。北陸や西日本の日本海側でも、年に1度あるかないかの強い寒気が入る予想。大晦日の夜から3日は、日本海側で冬の嵐に。大雪や猛吹雪などに警戒。

◆冬将軍の到来

お正月を故郷で迎えたり、旅行にお出かけの方も大勢いらっしゃるはず。
でも、2015年の幕開けは、日本付近に冬将軍がやってきそうです。
1月1日午前9時の予想天気図を見ますと…
日本付近は西に高気圧、東に低気圧の『西高東低の冬型の気圧配置』になっています。
等圧線の幅が狭く、日本列島に6本くらいかかる予想で、冬型の気圧配置が強まることを表しています。
そして、上空には強い寒気が南下する予想です。
どのくらい強い寒気かといいますと、札幌ではこの冬、何度か到来した寒気と同じレベル。
輪島や松江では年に一度あるかないかの強い寒気が予想されています。
このため、日本海側を中心に、大雪や大荒れの天気になりそうです。

◆31日 大晦日 全国的に強風に注意

31日は、全国的に風が強まるでしょう。
特に、九州北部の沿岸部では、午後は、立っていられないほどの風が吹き荒れて、走行中の車は、横風にあおられると通常の運転が困難になる恐れがあります。
年の瀬で、何かと忙しい時期ですが、車の運転はいつもよりも慎重にして下さい。
そして、31日の夜には、平地でも雪を降らせるほどの強い寒気が、西日本まで南下する予想です。
天気は、日本海側では、大晦日の夜から、雪の降り方が強まりそうです。
九州北部など西日本でも、山沿いを中心に大雪となり、平地で積雪となる恐れがあります。
普段、雪に慣れていない地域ですので、雪への備えは早めに行って下さい。
車で帰省される方は、冬装備をお持ちになると安心です。
太平洋側も、西から天気は下り坂へ向かうでしょう。
午後は雨雲が次第に東へ進んで、東京でも21時以降は雨が降りそうです。
年越しのお出かけは、傘をご用意下さい。

◆1日 日本海側は大荒れに 太平洋側も所々で雪のお正月

1日は上記の予想天気図の通り、冬型の気圧配置が強まります。
日本海側は雪やふぶきで、大荒れの天気となるでしょう。
見通しが悪くなったり、積雪がいっきに増えそうです。
そして、雪が降るのは、日本海側だけではありません。
名古屋や大阪、鹿児島など、太平洋側も雪マークで、雪雲の流れ込む所があるでしょう。
初詣にお出かけの方は、足元や路面の凍結などに、十分な注意が必要です。

◆2日と3日 日本海側は大雪続く

今回の強い寒気は、3日頃まで居座る見込みです。
2日も、日本海側は雪の続く所が多いでしょう。
正月早々、雪の量がかなり増える恐れがあります。
ナダレや屋根から落ちる雪に、十分お気を付け下さい。
3日は、北日本や東日本の日本海側は、引き続き雪雲がかかりますが、雪の降り方は弱まってくる見込みです。
でも、除雪作業は、近所の方に声をかけるなど、必ず2人以上で行って下さい。
仕事始めを前に、3日頃からUターンを予定されている方は、交通機関が乱れる恐れがあります。
時間に余裕をもってお出かけ下さい。
年末年始も、tenki.jpで、最新の天気予報のチェックをお忘れなく。