――普段の料理の写真を見ると、品数も多いですよね。
明太子とかを1品に数えちゃうと(笑)、6~7品。シーズン中は昼ご飯を球場で食べるので夜だけ、シーズンオフだと昼も夜も作ります。
芸能の仕事も会社の経営もやっていて、子育てもしていると、結局はそれだけに100%集中できる人には勝てないと思う。それでも中途半端にしたくないなっていう気持ちがあります。負けず嫌いなんですよね。手が抜けない。一緒に働いている方たちに「子育て中だからあまり仕事ができないのかな」と思われたくないので、自分の時間を削ってでも真剣にやりたいですし、だからこそ達成感もすごくあります。
――ライフスタイルブランド「Rosy luce」を始めた理由は。
コロナ禍で娘を妊娠して、旦那さんも遠征があったりするので、(妊娠期間の)10カ月のうち半分以上を家で1人で過ごしていました。スーパーに行くのも避けるような生活で、ちょっと不安になったり気持ちが落ち込んだ時、ファッション雑誌を読んだりメイクをしたりすると、すごく気分が上がったんですよね。
それまでは、お仕事で人に見せるためにメイクをしたり、着飾ったりすることが多かったんですが、女性にとってメイクやファッションって自分自身を勇気づけてくれたり気持ちを上げてくれるものなんだと、すごく感じました。
私はもともと花が好きなので、女性を花に例えてブランドのコンセプトをつくりました。女性は男性よりも選択肢が多いからこそ、人と比べて悩んだり、今まで一緒に歩んできた友達とタイミングによって共感できることが少なくなってしまったり、フェーズが変わってしまうことも少なくないと思うんですが、自分で自分を大切にして、水や肥料をあげていればそれぞれのタイミングで花開いていく。咲く時期も色も形もさまざまでそれぞれが美しい、そういう思いを込めて花柄や花のモチーフを多く使っています。女性をエンパワーメントするようなプロダクトや言葉を届けたいと思っています。