

眞子さまと小室圭さんの結婚について、「再来年に延期する」と発表された期日が迫っている。そうしたなか、「歌会始の儀」で眞子さまが詠んだ「望月に月の兎が棲まふかと思ふ心を持ちつぎゆかな」という歌が注目されている。素人なりに口語訳してみるなら、「満月を見て、兎(うさぎ)が棲(す)んでいると思う。そんな心を持ち続けたい」といった内容だ。
結婚騒動をめぐっては、大人が寄ってたかって「月にうさぎなんていないよ」と言いにくるような状況だが、それでも、「月にうさぎがいる」と信じた子どものように、純粋な気持ちを持ち続けたい――という眞子さまの心の叫びが聞こえてくる。
AERA 2020年2月3日号では、コラムニストの矢部万紀子さんが眞子さまの歌に込めた思いを読み解き、結婚までの道のりを探った。
* * *
さて、2月6日に向け、どういう発表がされるのだろう。この歌からしても「破談」はないということを前提に考える。
結婚を妨げるものを冷静に分析するなら、「400万円の借金」より「1億円を超えるといわれる一時金」だと思う。
眞子さまの品格を保つため支払われるというこのお金、結婚すれば小室さんのものになる。そう考える人にとっては「400万円を返しもせず、1億円だなんて」となる。少なくない人がそう思うことは、私のような「結婚賛成派」でもよくわかる。
秋篠宮さまは18年、「このままでは納采の儀を行うことはできない」という発言をしたが、その前に、「多くの人が納得し、喜んでくれる状況にならなければ」と条件をつけた。一時金のことだけでなく、税金で運営される「皇室」のメンバーとして、国民の理解を得てからでないと結婚できない、という指摘だ。
だからと言って400万円を返せばいいのかというと、そうでもないような気もしている。
あるニュースサイトの編集者が、「見出しに名前があれば、必ず大勢に読まれる記事になるのは、小室圭さんと小保方晴子さん」と言っていた。なぜかと考え、「頂点にいた」が共通するのだと思った。