フラッシャーの場合、食道がアルコールで直接刺激されることにより食道がんのリスクが上がるという。また、一般的に男性よりも女性のほうがアルコールに弱いため、顔がすぐに赤くなる女性も多いそうだ。
これからの宴会シーズンを楽しく過ごすには、「週100g」の上限を守りたいもの。フラッシャーの可能性がある人は、まわりにあわせて飲むことは避け、無理のない量をたしなむ程度に抑えるよう気を付けよう。
(文・安倍季実子)
【プロフィル】
中島クリニック院長 中島敏雄医師
慶應義塾大学医学部卒業、京都大学医学部大学院修了。京都大学付属病院内科、同消化器内科、高槻赤十字病院、日本赤十字社和歌山医療センターに勤務後、故郷である兵庫県西宮市で「中島クリニック」を開業。現在は、地域のホームドクターを志しながら、内視鏡専門医として活動中。神戸新聞をはじめとする多数のメディアに医療コラムを寄稿し、医療知識の啓蒙に尽力している。https://www.nakajima-clinic.com/(中島クリニック)