【水溜りボンド】トミー/富永知義 1993年7月26日生まれ。千葉県出身。制作をサポートする後輩を含め、チームを牽引する存在だが、ハトが苦手(撮影/品田裕美)
【水溜りボンド】トミー/富永知義 1993年7月26日生まれ。千葉県出身。制作をサポートする後輩を含め、チームを牽引する存在だが、ハトが苦手(撮影/品田裕美)
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【水溜りボンド】カンタ/佐藤・マイケル・寛太 1994年4月4日生まれ。マレーシア出身。アメリカと東京で育つ。発想力に富み、まじめで努力家(撮影/品田裕美)
【水溜りボンド】カンタ/佐藤・マイケル・寛太 1994年4月4日生まれ。マレーシア出身。アメリカと東京で育つ。発想力に富み、まじめで努力家(撮影/品田裕美)

 1日1本の動画をあげ続け、4年半。いまではチャンネル登録数407万を超える、日本屈指のYouTuberだ。水溜りボンドは、日々何を考え、生み出しているのか。彼らの日常と頭の中をのぞいた。

【写真特集】水溜りボンドの日常をのぞいてみた

*  *  *

 リビングのソファでくつろいでいたカンタが唐突に言った。

「動画に1千個テロップつけてみた、どうかな?」

「いいね。けっこう大変だよね」(トミー)

「ライオン飼いたい! 飲み会とかで『今日はライオンの世話しなきゃいけないから』とか言って帰りたい」(カンタ)

「出かけて撮影してると、『ライオンはいまどうしてるんですか』ってコメントがきて炎上するまでがセットだな」

「南極はいつ行くの?」

「時間がないなあ。いつにするかな。年末かな」

 撮影までの待ち時間、雑談のような雰囲気で、現実離れした会話が飛び出す。これが水溜りボンドの日常だ。

 この日、二人は無人島から帰ってきたばかり。無人島で3日間を過ごす入魂の企画は、「楽しかったけど大変」。軽く飢えていた状態だったから、撮影する動画のテーマは大食い。デリバリーピザの裏メニュー全5種を二人で完食するという。

 ダイニングにカメラをセットし、撮影が始まった。

「水溜りボンド、トミーです!」「カンタです!」

 二人はトークを繰り広げつつ、ひたすらピザを食べていく。撮影は休憩を挟んで完食まで続く。動画は10分足らずに編集され、夜8時にアップされる。

 2015年1月1日に「水溜りボンド」としてYouTubeに動画投稿をはじめ、毎日投稿を続けて4年半になる。彼らの1日は、動画撮影を中心にまわる。

 メインチャンネルの企画と撮影を主に担当しているのが、カンタだ。動画アップの夜8時から逆算し、午前中は企画に必要なものを買い出しに行ったり、企画を考えたりして過ごす。昼過ぎから撮影を始め、夕方5時ごろには撮影を切り上げ、編集作業へ向かう。編集には3、4時間かかるが、一度も苦にしたことはない。

「枠組みはシンプルだけど、毎日アップしないといけないので、スケジューリングはけっこう大変です」(カンタ)

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