果たして、その結果は──実験前にはアテネ不眠尺度で「医師に相談」レベルが54人中15人いたのが、2週間後には8人に減り、8週間後には3人にまで減少。不眠尺度の平均値も7.1から8週間で4.7にまで低下した。
睡眠時間の平均は349分から372分に増え、寝つきに要する時間も20分→13分に短縮。しかも驚くべきことに、「仕事のやりがい」や「創造性」に関するスコアまで、おしなべて上昇していたという。
「日本人は睡眠リテラシーがもともと低い。それだけに、自身の睡眠をあらためて見直して、睡眠のためにいいことをちょっとやっただけでも、大きな効果が出ることが多いですね」(同)
睡眠の達人を目指せ。(ライター・福光恵)
※AERA 2019年3月4日号