だが、近年は里田に限らず、ヤクルトの高橋奎二投手の妻で元「AKB48」の板野友美が2022年に自身のライフスタイルブランド「Rosy luce(ロージールーチェ)」を立ち上げるなど、プロ野球選手の妻が起業するケースも出てきた。
「つい最近も、WBCで活躍したダルビッシュ有投手が大会に参加するにあたり妻の後押しがあったことを感謝し、『家庭を回すっていう時の自分の戦力を考えるとすごく痛い』『オフは(家事、育児のことは)フィフティ・フィフティ。自分が抜けると戦力ダウン』などと話していたことが話題になりましたが、やはり夫婦のライフスタイルや価値観の変化は大きいと思います。芸能界でも菅野美穂さんや北川景子さんなど結婚、出産後も夫と家事や育児を分担しながら独身時代とほとんど変わらない活躍を見せている女優さんもいます」(同)
最近は起業に対する環境の変化も追い風になっていそうだ。
「SNSの発達やEC(電子商取引)の普及により、現在は場所や時間にとらわれることなく、比較的簡単に、大きなリスクを伴わずに起業ができる時代です。プロ野球選手の奥さまに限らず、いわゆる普通の主婦の方の中にも自身の知識や経験を生かして起業する方も少なくありません」(ライフスタイルアドバイザー)
板野は23年3月掲載のAERA dot.のインタビュー記事の中で、「旦那さんの栄養管理は妻としてやらなきゃいけないと決めていて、どんなに仕事が忙しくても旦那さんと娘の食事は作ります」と明かしつつ、「妻だからとバッググラウンドに囚われて、好きなことを諦めて後悔したくない」と、仕事と子育ての両立に奮闘している様子を語っている。
さらに“野球選手の妻”としての思いをこう告白している。
「『プロ野球選手の妻なんだから、もっと家で旦那さんを支えた方がいい』と厳しい意見を頂くこともありますが、もっと長い目で考えると、いつか旦那さんが選手を引退するときに私が働いていた方が支えられるんじゃないかなとも思います。それは経済的にも、精神的にも、ですね」