一緒に、ロケに参加してくれた園長からは「単に子どもと仲良くするだけでは保育士とはいえません」、そう指摘された。あまりに何もできない自分にショックを受けて、かつて憧れた仕事だったけど「ボクには向いていなかったかもしれない」、そう強く悟った瞬間だった。悔しかったけど、園長の言うことは、ほんとにその通りだと思った。「嫌われたくない」、その中途半端な遠慮のせいで、子どもたちが、何かの事故に巻き込まれることだってありえるからね。「本当に伝えなくちゃいけないことが出てきたら、たとえ相手に嫌われたとしても、全力で伝える努力をしなきゃいけない」、そのことを改めて学べた気がした。

 分かってはいたけど、保育士ってミスが許されない仕事だと痛感した。決して自分が一番じゃいけない、どんなことがあっても、子どもたちを守らないといけないってね。保育士は、こんな大変な仕事なのに、給料などの待遇面は決して十分じゃない。絶対、おかしいよね。ボクなんかがえらそうにいえる立場じゃないけど、少しでも改善してほしいなって心から思うしん。

 サッカー選手、勇者(笑)、保育士、アイドルと、いろいろな職業を夢見てきたけど、はたして、ボクは、いつかアイドルになれる日はくるのだろうか。ねえ、マネージャー!ボクのアイドルデビューはまだなのー!?

(構成/AERA dot.編集部・岡本直也)

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