「世界ランキング12位の日本に対して、オランダは1位。そんなオランダでどれだけ自分ができるか試してみたかった」
チームにはオランダのほか、今季はポーランド出身の選手がおり、対戦相手にも世界ランク上位の各国の代表選手が揃う。
「東京を目指してやっている以上、結局、外国の選手を相手にどれだけ戦えるかが重要。毎週レベルの高い試合ができるのは大きい。やるからには世界一のDFになりたい」
もちろん、ホッケーが盛んなオランダとはいえ、メジャー競技のように大金を得られるわけではない。「よくホッケーの給料だけで食べていけるの?って聞かれます」と笑うが、贅沢さえしなければ生活に困ることはないという。
オランダで2シーズンを戦った及川は充実の表情でこう話す。
「DFとしてはマークする相手を自由にさせないことが大事。大柄な相手をイライラさせられた時は、心の中で『よっしゃー』って思ってます」
(文中敬称略)(スポーツライター・栗原正夫)
※AERA 2018年6月18日号より抜粋