

結婚式は5月19日。フローリストもウェディングケーキのパティシエもケータリング業者も決まった。準備万端。だが英王室ウォッチャーの心配はほかにある。
3月、ハリー王子(33)と北アイルランドを訪問したメーガン・マークル(36)が手にした茶色の革のハンドバッグのブランドを知り、人々は仰天した。それは、英国のブランド「シャーロット・エリザベス」。
デザイナーのシャーロット・エリザベス・ジョーンズは心臓病と筋痛性脳脊髄炎の難病を患っていたが、革製品デザインの夢をあきらめなかった。チャールズ皇太子が手を差し伸べ、チャリティー団体「ザ・プリンス・トラスト」のサポートを得て、21歳で起業した経緯がある。メーガンのバッグは3万円弱とお手頃で、さっそく多くの注文が舞い込んだ。皇太子は当初はメーガンの王室入りに難色を示したが、今ではカミラ夫人と共にキャサリン妃以上にメーガンを気に入っていると言われている。
また、メーガンは挙式を前にプロテスタントから英国国教徒に改宗したが、そもそもハリー王子との結婚に改宗は必要ない。英国国教会の首長であるエリザベス女王への敬意を示したのだろうと見られている。さらにメーガンは同じケンジントン宮殿に住むウィリアム王子一家を訪ねる際には、手作りケーキも忘れない。ジョージ王子(4)とシャーロット王女(2)とたちまち仲良くなったそうだ。
彼女の心遣いは民間人にも向けられる。公務でエディンバラに向かった時は、沿道のフィリピン人夫婦に「サラマッポ(ありがとう)」とあいさつする。突然故郷のタガログ語でお礼を言われた妻の女性は、感動で涙ぐんだ。メーガンのこうした機転は「王室外交はメーガンに任せよう」と話題になっている。