3人の声の特長は、「ピエロはドラマチックな表現にぴったり。イニャツィオは輝きがある」とジャンルカ。本人は、「高音域の美しい(2人の)テノールは皆感動するからスタンディングオベーションになる。でも、女性を夢中にさせるのはやっぱり温かい、ロマンチックな(バリトンの)声じゃないかな(笑)」
3人の目標は「自分たちの歌で世界中の人たちを感動させること」だ。世界中の若者にイタリアの音楽を紹介し、影響を与えたい。将来は個人の活動も視野に入れるが、「活動の中心はイル・ヴォーロ」と約束している。
「僕たちは選ばれて一緒になった。議論を交わしたり言い争いをしたりすることはあるけど、一日をみんなで『乾杯!』で終わらせることができる。兄弟のように仲がいいんです」(イニャツィオ)
(フリーランス記者・坂口さゆり)
※AERA 2018年4月23日号
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