AERA 2018年4月16日売り表紙にテノールトリオのイルヴォーロが登場
AERA 2018年4月16日売り表紙にテノールトリオのイルヴォーロが登場
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 テノールトリオの「イル・ヴォーロ」がAERAの表紙に登場。その撮影では、3人の思わぬこだわりが見えた。

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 イタリアで「姦(かしま)しい」は男3人って書くのか? 漢字は使わない国なのにそう突っ込みたくなるほど、イル・ヴォーロの撮影は大騒ぎ。「僕はこの顔の角度がいいんです」「もう一回最初の写真を見せてください」「僕はこれがいいな」……。皆こだわりが強いが、聞けば納得。画像は今やSNSで世界中にあっという間に拡散する。世界的スターは日本でも納得の一枚を選ぶ必要があるのだ。

 ジャンルカ、イニャツィオ、ピエロの3人がユニットを組むことになったのは約9年前。それぞれがたまたま参加した、国営テレビの子ども向け歌の人気オーディション番組がきっかけだった。番組プロデューサーが評判になった3人に目を留め、三大テノールのようなユニットを作ることを発案したのだ。

「僕らは当時13、14歳の子どもだったから、言われた通りに3人で『オー・ソレ・ミオ』を歌った。そうしたらさらに評判が高まって、すぐに契約書が届いたという感じでした」とピエロは話す。

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