●ANAホールディングス社長 片野坂真哉(かたのざか・しんや)
(1)徳川家康
「創業と守成はいずれが難きや」について、自分は「守成」と答えを持つが、例外的に乱世を統一し、幕府265年の礎を築いたのはさすが
(2)1945年8月終戦
戦勝国により国家と民族が分断されなかったこと、再生日本の最大の分岐点となったことなど
(3)『徳川家康』(山岡荘八)
周囲の人物、敵将、家臣、雑兵、女性たちなど、幅広い人間模様が描かれており、人生のヒントの宝の山
(4)西郷隆盛
郷土の星。150年の年月を経ても、郷土・鹿児島の人々に敬愛される偉大さ
(5)西郷隆盛の言葉「功ある者には禄を、能ある者には職を」。人事部長時代、社員の配置や処遇について、一つの指針を得た
●旅工房会長兼社長 高山泰仁(たかやま・やすひと)
(1)織田信長・上杉謙信
それぞれ新しいことに取り組む姿勢、義理人情
(2)明治維新
江戸を無血開城して内乱が起きなかったことで、アジアで植民地化されず、富国強兵につながって今の日本の礎を築いたと考えている
(3)『竜馬がゆく』(司馬遼太郎)
たった一人の男でも日本を変えることができたという事実が経営者として心に響いた
(4)坂本龍馬
敵対していた二つの藩が同盟を組むに至った龍馬の交渉力や仲介力はビジネスの構想を考えるに当たっても大きな影響を受けている
(5)薩長同盟を意識。旅行業は、接点のない企業同士をつなげビジネスチャンスを創り出すこと、その企業の発展に貢献することができる業界
(編集部・江畠俊彦)
※AERA 2018年3月12日号