「労働契約法の改正がなければ、今も1年契約を繰り返し、働き続けられたと思います」
サナダさんは幼いころ、東京・上野の国立科学博物館に足しげく通った。科学の先端を走る理研に入ってからは、書類を見るだけでドキドキした。
まだ、転職活動はしていない。
「後任者が困らないように3月末までは仕事を全うしたい」と話す。記者が最後に理研に言いたいことはないかと尋ねると、
「また、よろしくお願いします」
半年間アルバイトでつなぎ、理研でまた働きたいという。(文中カタカナ名は仮名)
(編集部・澤田晃宏)
※AERA 2018年2月26日号より抜粋