芸能人ら著名人にもファンが多い、人気SF映画「スター・ウォーズ」。一方、経済界の中にも、このシリーズによって育まれた想像力や哲学が、自身に大きな影響を与えたと語る人がいる。三菱地所の吉田淳一社長(59)だ。
「こいつが一番のお気に入りでね……。ほらっ」
目の前でパン、と手をたたくと少しとぼけた電子音で応じるR2-D2。「スター・ウォーズ」全作に登場し、陰のヒーロー的な存在のドロイドだ。
三菱地所は、東京の玄関口である丸の内エリア周辺の街づくり開発を担う。今年4月に就任した吉田社長、実はR2-D2グッズのコレクターで、約400種類もの関連グッズを所有しているという。
「汚れると困るから……」と、自宅のコレクション部屋に箱に入れたままの状態で大切に保管している。
「奥さんに捨てられたりしないんですか?」と尋ねると、
「それは命を削られるようなモンですよ」
と本気で身震い。コレクションは妻も公認で、取材の日に身に着けていたR2-D2柄のネクタイも、妻にプレゼントされたものだという。