フィギュアスケート・アイスダンスの村元哉中(30)、高橋大輔(37)組(関大ク)が2日、ザ・プリンスホテルパークタワー東京にて引退記者会見を行った。また同日、二人はインスタライブも開催し、ファンに向けて報告した。
【感動シーン】涙が抑えられない…演技後氷上でしっかりと抱き合う二人
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「ついに競技生活を終えたんだなと今感じています」(村元)
「僕自身としてはまた新たなスタートがここから始まるんだな、と思っています」(高橋)
この日、スーツ姿の二人は晴れやかな表情で報道陣の前に現れた。最初から最後まで笑顔あふれる引退会見だった。
結成は2020年。結成2年目の昨季、四大陸選手権で日本勢史上最高の2位に入り、昨年の日本選手権では初優勝を果たし、3月の世界選手権でも11位に入った。
シングル選手として活躍しバンクーバー五輪で銅メダルを獲得した高橋は、いったん28歳で引退。2018年に現役復帰し、33歳でアイスダンスへ転向を表明した。一方の村元は2014-15シーズンからアイスダンスに転向。野口博一さんと組んでワンシーズン競技会に参加。その後15年6月にクリス・リードさん(故人)とカップルを結成し、2018年の四大陸選手権ではアジア勢初となる銅メダルを獲得した。平昌五輪にも出場したが同年にカップルを解消。パートナー不在の1年間を過ごしたのちに、高橋をパートナーに選び、二人は3シーズンを共にしてきた
高橋は前回の引退からの5年の月日が流れた。会見で、高橋は村元への感謝の気持ちを口にした。
「アイスダンスをやってなかったら、こんなにすっきりした気持ちで引退ができていなかったんだな、って。哉中ちゃんがアイスダンスに誘ってくれたからこそ今こういう気持ちになれているので。そこは本当にすごく感謝している」
そしてこの5年で得られたものについては、次のように話した。
「できない自分も受け入れられるようにもなりましたし、ちょっとしたことで自分を褒めてあげると前向きになっていく自分が出てきた。この経験をしなかったら、自分を責めたままで終わっていた。現役復帰をして、大変なことも沢山あったんですけど、それがあったからこそ自分にプラスになる、これから生きていく上で何があっても大丈夫という気持になれた。何かができるようになったというより、自分を褒めてあげて豊かに過ごしていくというのがちゃんとできるようになった」