英語のリズムを身につける
私のサバイバル英語の最大の弱点はライティングだ。リーディングは翻訳ソフトなどで大まかな内容を把握できるし、リスニングはだいたいの雰囲気で、スピーキングはボディランゲージや相手の協力(察する能力)によって意思疎通ができるが、ライティングには英語力のなさが如実に表れる。
話し言葉であれば流れて消えていくが、文章は後に残るので、苦手意識がなかなか消えなかった。英文を書こうとするとパニックになる。時制、冠詞、前置詞は合っているのか。aなのかtheなのか、onなのかinなのか……。
しかし、ブッククラブで時制、冠詞、前置詞などを一つひとつ丁寧に音読しているうちに、勘が働くようになった。こんなときはonが来るのが自然で、こんなときはtheを使うのが自然だとピンと来るようになってきた。パソコンの文章校正ツールや単語予測機能に頼れば、もっと簡単に英文作成や修正ができるが、記憶には残らない。朗読はゆっくりと文脈に沿って感じとることによって、読み上げた内容が頭の中に刻みこまれるという効果があるようだ。
グループ学習がもたらすモチベーション
この十数年間、新年の目標はずっと「ダイエット」「運動」「英語の勉強」だったが、いつも三日坊主になって習慣化できなかった。でも、ブッククラブには一緒に朗読をするメンバーがいるおかげで、お互いに刺激し合い、モチベーションを保つことができる。英語の上達は(ダイエットや運動も同じだが)、勉強の方法ではなく、コツコツ続けられるかどうかにかかっているということをひしひしと感じている。楽しみながら飽きずに続けられる、自分に合った方法を探して習慣化しよう。