■おっさん以外見なくていい

 こうしたなか、コンビでの出演増を期待する声もある。山本は3月、加藤がMCを務めていた「スッキリ」(日本テレビ系)の天の声ゴールドに出演し、同番組で初めて相方との共演を果たした。ナレーションを務めた後、スタジオにも登場し「加藤浩次がお世話になってます」とあいさつ。ネットでは「2人の活動増えるといいな」「極楽とんぼをスッキリで見られてうれしいです」などと好意的な声が散見された。

「加藤は『山本さんにもう一度輝きを取り戻してもらいたいという願望がある』と、昨年、配信系の新番組の取材会で明かしています。『めちゃイケ』の頃のように輝いている姿に戻してあげたいとしながらも、昔とは違った『53歳なりの輝きを取り戻す』とも語っていました。これを見ると、山本を後押ししようとする加藤の意欲がうかがえます。加藤は『スッキリ』が3月末に終了して、体力的にも時間的にも余裕ができるでしょうし、コンビ活動の方がより活路を見いだせるかもしれません」(同)

 同取材会では「おっさん以外は見ないでいいかなというくらいの気持ちで思ってます」と語っていた加藤。今後は、万人受けを狙わずに突き進むつもりかもしれない。民放バラエティー制作スタッフは言う。

「1年前にウェブメディアのインタビューで山本さんは、加藤さんが提唱する『2・6・2の法則』にすごく共感していると語っていました。この法則とは、2割は自分たちのファン、6割は自分たちのことを何とも思っていない人、残りの2割が自分たちをたたくために身構えている人、というもの。ほとんどの人たちは自分たちに興味がなく、たたく人も2割。ならば、『2割のファンをちゃんと大切にすればいいんじゃないか』と思っているそうです。過去の不祥事から山本さんをテレビで見たくないという人がいるのは確かでしょう。さらに、けんかコントに代表される、極楽とんぼの荒々しい芸風は今の時代に合わないかもしれません。変に好感度を上げようとせず、コンビ活動を中心にしながら、かつての『めちゃイケ』を見ていた世代など、特定の層に照準を合わせれば活路は開けると思います」

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結婚して「突撃系」企画が少なくなった