《どんな悲しみも負けないように いつも微笑み集めて》
「ひまわり」の、このサビの部分に思いを込めた。
熊田さんは言う。
「震災で傷つき、つらいこともあるけど、前に進んでいきたい」
先に紹介した安藤さんは、4月から仙台市内の大学に通い教員を目指す。この日、観客席から大きな拍手を送った安藤さんは、ニッコリ笑うとこう言った。
「震災での体験を生かせるよう、大学では防災教育なども学んで、将来は被災地のために貢献していきたいです」
ひまわりのように前を向き歩く若者たち。それぞれの場所で、いつかきっと、大輪の花を咲かせるに違いない。
(編集部・野村昌二)
※AERA 2017年5月1-8日合併号