女児の遺体が見つかった千葉県我孫子市の現場付近。事件後、花束が供えられていた (c)朝日新聞社
女児の遺体が見つかった千葉県我孫子市の現場付近。事件後、花束が供えられていた (c)朝日新聞社
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 逮捕されたのは、殺害された女児が通う小学校の保護者会長だった。千葉県で起きた小3殺人・死体遺棄事件は発覚から20日目、衝撃の急展開を見せた。

 4月14日、千葉県警に逮捕されたのは、同県松戸市六実(むつみ)4丁目に住む渋谷恭正容疑者(46)。3月26日に同県我孫子市の排水路脇で見つかったベトナム国籍のレェ・ティ・ニャット・リンさん(当時9)の死体遺棄容疑だった。

 逮捕直後、渋谷容疑者は県警の取り調べに、職業を不動産賃貸業と話したというが、容疑の認否については、かたくなに黙秘している。県警は、リンさんの遺留物のDNA型の一部が渋谷容疑者と一致したとして、逮捕に踏み切ったと見られる。

●子ども世話好きな父親

 渋谷容疑者は、どのような人物なのか。自宅マンションは、松戸市六実5丁目にあるリンさんの自宅から直線距離で約400メートルとほど近い。駅前の一等地に立つマンションの土地は本人所有で、家族と一緒に暮らしている。妻とは離婚しており、子どもの世話をするのが好きな父親だと地元では思われていた。それだけに、近隣住民たちは一様に「信じられない」と驚きを隠せない様子だ。

「子煩悩の印象だった」

 数年前まで子どもの保育園が一緒だったという30代の女性は、渋谷容疑者が子どもを抱っこするなどして、保育園の送り迎えをする姿を何度も見かけていた。「『おはようございます』『さようなら』と話しかけると、普通にあいさつが返ってきた」という。容疑者宅近くの焼き鳥店の50代の店長も、子どもと一緒に焼き鳥を買いに来る渋谷容疑者の印象は「優しく、穏やかな感じだった」と語る。

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