●ゲームは無事完成でもソースコードは意味不明

 MOONBlockでは、上部に「キット」と呼ばれる引き出しがあって、その中にさまざまなブロックが入っている。それを引っ張り出して組み立て、右上のスペースで実行する。子どもが大好きな「レゴ」みたいなものだ。

 引き出しは、「パペット」「ビヘイビア」「リアクション」「制御」「変数」などに分類されている。ブロック同士の凹凸が合わなければ組み合わせることができないし、組み立てたつもりでもどこかおかしければ思ったように動かないのは、通常のプログラミングと一緒だ(といっても「通常のプログラミング」が何であるかは、噂でしか知らないのだが)。

 まずは、パペットというブロックを引き出しから出して、「くま」を選択。ビヘイビアの引き出しから「出現(ひとつだけでる)」ブロックを、さらに「動き」ブロックで「タップしたところに向かって移動(全方向)」を選択する。

 スタートボタンを押せば、画面にくまが1匹現れて、タップした方向に動くというわけだ。

 さらに、りんごを30個出現させて、

・あたる相手(くま)/あたると(消える)/スコア(10)/音を鳴らす(コイン)
・タイマーボード(カウントダウン/10秒)

 のようにブロックを設置すれば、10秒以内にくまが何個りんごを取れるか、というゲームが完成する。MOONBlockの内部では、ブロックの組み合わせをJavaScriptという言語に変換してプログラムを実行しているそうで、「ソース」というボタンからそのコード、つまりあの記号の羅列を見ることもできる。私が見たところで「何かそれっぽい」という程度の感想しか持てないのだが、“standAlone”が「ひとつだけでる」で、りんごが消えるのは“hitAndDie”の部分か、ぐらいは想像できる。

●チャットアプリと“ノンストップ”ウォッチ

 ざっと使い方を理解したところで、いよいよ、Cのチャットアプリを作る課題に移る。まずはプリント。

 チャットアプリに必要な2つの「機能」は、おしゃべりした言葉を画面に表示させること(ログの表示:受信)。もうひとつは、その言葉を誰かに送ること(送信)です。

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