タイトルは「フェイスブックポリス」。SNSあるあるを独特の絵柄で表現したギャグ漫画だ。ニュース記事を“メモ”というコメントとともに投稿する現象を「ソーシャル積ん読」と断罪。だって本当に自分用のメモならわざわざフェイスブックに載せなくていいだろ! これただの意識高い系アピールだろ! そんな読者の声をポリスが代弁するというストーリーだ。
朝投稿し、近所の松屋へ昼食に向かう途中で携帯にメッセージが入った。ウェブメディアからの取材依頼だった。フェイスブックポリスの評判は瞬く間に広まり、2週間後には「SNSポリス」にタイトルを変更して別のウェブメディアでの連載が始まった。Yahoo!不動産おうちマガジンでの連載「おしゃ家ソムリエおしゃ子!」とともに、今年7月、2冊同時に書籍化される予定だ。
伊藤さんの作品を広告に起用する企業も、サントリー、ヤフオク!、パナソニック、UHA味覚糖などメジャーどころがズラリ。会社員としての月給40万円を上回る作品執筆のオファーがきたことをきっかけに、先月独立した。まさにnoteドリーム! 月額390円で伊藤さんのエッセーが読めるnoteのマガジンの購読者は70人で、売り上げは約2万5千円にすぎないが、今後も投稿は続けるという。クリエイターサポートで初めて100円をもらったときの喜びと興奮が、今の自分を支えていると思うからだ。