「地頭」の良さ?クイズ用の勉強の賜物?(※イメージ)
「地頭」の良さ?クイズ用の勉強の賜物?(※イメージ)
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 クイズ番組で活躍する、高学歴の芸能人たち。難問に次々正解していく彼らの実績は、「地頭」の良さによるものか、はたまたクイズ用の勉強の賜物なのか? 

東大vs.京大」「早稲田vs.慶應」……数々のバトルを繰り広げてきた、テレビ朝日系のクイズ番組「Qさま!!」。高学歴を「仕事」にしているタレントたちが番組を彩ってきた。

 2月中旬にあった収録を取材した。インテリイケメン軍団vs.インテリ美女軍団。辰巳琢郎さんやロザン・宇治原史規(ふみのり)さん(共に京都大学卒)、タレントの三浦奈保子さん(東京大学卒)などおなじみの面々が難問をクリアすると、「さすが東大、京大!」と妙に納得してしまう。しかし「待てよ」と思う。クイズで出題される問題は入試問題と必ずしもイコールではないし、ましてや大学の専攻で学ぶ内容とは違うことのほうが多いだろう。では、視聴者の「高学歴=クイズができる」という期待に応えるため、彼らは人知れず勉強をしているのだろうか。

 訪ねたのは「Qさま!!のエース」こと宇治原さん(39)。相方の菅広文さんとは高校の同級生で、在学中に2人で芸人になろうと決意。そのうえで「京大」は売りになるからと進学をした、元祖「高学歴芸人」だ。

「1位をとったら“次”はあるが、とれなかったらないぞ」

 2006年、フジテレビ系のクイズ番組「平成教育予備校」の初出演を前に、宇治原さんはマネジャーにそう言われた。中学受験の参考書や問題集を買いこみ勉強。この番組で4回連続1位をとり、一気に全国区の存在になった。それから10年、いまや「クイズ番組の顔」ともいえる存在だ。宇治原さんは言う。

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