体形が似ているのか、サイズもぴったり。かつて母親が着ていたキャシャレルのワンピースなども保管してあるとか。

「質が良いものは絶対に時代遅れにならないし、長持ちする。流行は20年サイクルで一巡するから、すべて取っておくと、毎年どれかしら流行に当てはまる。なかなか便利でしょ」

 服にしても、モノにしても、自分で買うのは、「良い出会いがあった」と感じたときだけ。最近、自分への誕生日プレゼントとしてあるリュックサックを購入したのは、店員と言葉を交わし、「この人たちから買いたい」と瞬間的に思ったから。

 価値があると感じたものをとことん大切にする。それは、仕事でも恋愛でも同じだ。
 
 50人のクライアントと浅い付き合いをするより、5人としっかり向き合いたいから、仕事の依頼を潔く断ることだってある。愛情が薄れたのを感じつつ一緒に居てもしょうがないから、長年同棲していた恋人とも最近、あっさりと別れた。自分がどうしたいかがすべてだ。

「あまり複雑に考えず、割とシンプルに生きているのかも」

AERA 2015年6月15日号より抜粋

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