「空っぽ」なら公園のベンチで昼寝でしょ、と思ったら、休まるのは体だけだそうです(撮影/写真部・堀内慶太郎)
「空っぽ」なら公園のベンチで昼寝でしょ、と思ったら、休まるのは体だけだそうです(撮影/写真部・堀内慶太郎)

 せっかくのゴールデンウィーク。仕事のことは忘れて、頭も心も空にしたい。そんなこと言われても、それってどうすればいいの?というあなた。とっておきの方法を取材してきました。

 脳画像診断医で「脳の学校」代表の加藤俊徳医師によると、空っぽと感じるときの脳は、次の2種類の状態にあるという。

「ひとつは、脳の一部が休んでリラックスしている状態。もうひとつは、大変な困難に直面して脳がフリーズしたようなときです。どちらも脳の発達にとっては、役立つことなんですよ」

 このうち、脳のフリーズ状態を作り出すのは、比較的簡単だ。理解不能な哲学書を読む、アインシュタインの方程式を解くなど、頭が真っ白になることを積極的にやるのがいいという。

 一方、少しややこしいのが、リラックスのほう。休ませるといっても脳は24時間365日営業していて、死ぬまで休まないモーレツ臓器だ。それを効率よくリラックスさせるのには、少々コツがある。

 イルカは右脳と左脳を別々に休ませるために、右目を開けて眠ったり、左目を開けて眠ったりするという。片方の脳をピンポイントで動かして、もう片方の脳を効率的に休ませるためだといわれる。

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