第2次安倍政権は、菅氏主導で閣僚の発言を厳しくコントロールし、失言の火消しも素早かったはずだが、最近は問題発言が後を絶たず、グリップが利かなくなっているようだ。

 中谷元・防衛相は、沖縄県がサンゴ破壊を理由に辺野古での海底ボーリング調査の停止を求めたことに対し、「この期に及んで」と批判。これには自民党内からも「別の言い方があるのでは」との声があがった。

 前述の財務相会見で、李さんが質問にきちんと答えるよう食い下がると、麻生氏は李さんが挙手しなかったことに対し、なぜか英語でこう言った。

「You know the rule of here?(ここのルールを知ってるか)」

 誠実に答えるのは、記者会見のルールであり、マナーだ。その言葉を噛み締めるべきは、大臣自身ではないか。

※「ミャオ」は水が3つ
※4月21日13:10に抜粋版から全文に差し替えました

AERA 2015年4月27日号

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