お互いにスーツだったことから名刺交換をすると、相手は有名な大企業の会長だった。翌朝、その人の秘書から電話があり、マナー研修の依頼が入った。

「500円のハンカチ1枚が、250万円の仕事に変身した瞬間でした。もちろん、ハンカチを差し上げた時には、ビジネスのことは考えていません。ただ、困っている相手にできることをしただけです。自分のことよりも相手のことを考える、愛が生まれた時に、マナーに血が通うのだと思います」

AERA 2015年4月6日号より抜粋

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