フルタイム勤務の会社員だったときの預け先はそろばん塾。受験のための塾は小6から志望校別の日曜特訓に参加したが、受験勉強の軸は小1から続けた通信教育だった。女性は、長男が低学年のときに退職してパートに切り替えたが、仕事から帰って勉強のサポートとしてやったことは、全く同じだという。

「勉強しているときは隣にいる。その後、丸付けをする」

 よくできたときは自慢、間違えたときに八つ当たりできる相手としての存在は、まだ甘えたい気持ちもある男の子にとって、大きかったようだ。

「つかず離れずの絶妙なバランスを取る母親が、中学受験を成功させる」

『子どもの学力がグングン伸びる「朝5分」勉強法』などの著書がある橋本和彦さんは、こう指摘する。

AERA  2014年3月24日号より抜粋

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