そんなマヤさんがストーンズを追い続ける「こころ」は、「介護の精神。観に行かないと、どうにかなってしまうのでは」
「介護に例えるなんてけしからん」などと、早とちりをしないで読んでほしい。
ロックの世界では古典がまだ生きている。ポール・マッカートニー(71)は昨年11月に来日して話題になったし、ボブ・ディラン(72)だって今春に来る予定だ。近代文学の世界でいうなら「夏目漱石がまだ生きています」。つまり、生きている古典をどうみとるか、そういう話なのだ。
ストーンズのCDを日本で発売するUSMジャパンの柴田壮一郎さん(47)によると、3万8千円のCDボックスセット3千個が即完売するなど、50代、60代の購買意欲はいまだ高い。洋楽不振の時代だが、「別格。出せば売れる」。
※AERA 2014年3月3日号より抜粋