「成績がふるわない生徒の共通点は、ケアレスミスが多いこと。授業のときは分かったつもりでも、期間をおいてテストするとできないのは、習熟していないからです。学んだことを頭にしみ込ませるには、問題をたくさん解く“演習”が必要なんです。土曜の授業がなくなった学校では演習する時間がないので、家庭学習が大事になるのですが…」

 ところが、その家庭教育が経済格差とも相まって二極化している。同教員は親の役割の重要性を指摘する。

「親のありようは子どもの成績を決める大きなポイント。家庭学習を確立しなければ、中1の壁は超えられません。勉強は学校が教えるものだから親は関係ないという方もいらっしゃいますが、その考え方はやめたほうがいい」

AERA 2013年12月9日号より抜粋