療養生活が10年目に入る皇太子妃雅子さまへの批判が、依然として続いている。雅子さまの現在の生活はどのようなものなのか。
雅子さまは1999年、「稽留流産」と診断されて以降、2000年には香淳皇后の葬儀を欠席され、03年末に「帯状疱疹」と診断された。治療後も静養が続き、宮内庁が「適応障害」と発表したのは04年7月。以来、公務も欠席がちで、今年5月に11年ぶりの海外公務となるオランダ国王の即位式に出席され笑顔を見せられたが、帰国後に被災地訪問が延期されたことで、公務を選り好みしているのではないか、などと批判が噴出した。しかし、皇室ジャーナリストの友納尚子氏はこう語る。
「雅子さまはここ3、4年、週刊誌などで言われてきたような昼夜逆転の生活や、部屋にこもってしまうような状態ではありません。私たちの普段の生活と同じように、疲れたら少し横になられることはあるようです。オランダ訪問で自信がついていらっしゃったのですが、被災地訪問に向け、数日前から本当に行けるのかどうか、殿下に迷惑をかけてしまうのではないかと気にされていた。体調が良い時と悪い時の幅があると聞いています。逆に、治療として私的な活動をされてもいいのでは、と東宮職が勧めているそうです」
東宮職トップの東宮大夫を長く務めた野村一成氏も6月、読売新聞などのインタビューで、雅子さまの体調について「大きく回復に向かわれている」と語り、
「妃殿下は公務を軽んじているのではといった批判は全く当てはまらない。招待を受けた公的行事の一つひとつについて前向きに検討されている」
と反論している。
※AERA 2013年8月12-19日号